大阪国際女子マラソンに優勝した福士加代子選手が、名古屋ウィメンズマラソンに強行エントリーした。現在、リオ五輪内定者は伊藤舞選手(大塚製薬)だけで残る枠は2。福士は大阪国際を2.22.17の好タイムで制しているが内定ではない。短期間に2レースをこなして、仮に選考されたとしても、本番のリオ五輪は大丈夫なのだろうか・・・??
こんにちは、こんばんは、はじめまして、毎度です(笑)。aoplanning.comの管理人aki(@aoplanning_com)です。
大阪国際女子マラソンを2.22.17の好タイムで優勝した福士加代子選手(ワコール)が、一般参加選手で名古屋ウィメンズマラソンに強行エントリーした。
過去にはゴタゴタした日本女子マラソンの五輪代表選考の歴史があるのだが・・・。
それではいってみよう!
目次
大阪国際女子マラソン(2016/01/31)
2016年1月31日、リオデジャネイロ五輪選考レースの一つである大阪国際女子マラソンにおいて福士加代子選手(ワコール)が優勝した。タイムは2時間22分17秒の好タイム。
正直ビックリしたし、感動した!!2015年10月11日、疲労骨折明けのシカゴマラソンで自己ベストに4秒に届かず4位にはなっていたが、「大丈夫なんかい」って思ってたもんですから(笑)。
それが2時間22分17秒の好タイムで優勝である!
リオデジャネイロ五輪・日本女子マラソン代表の一番の有力候補だと思ったのだが・・・。
福士加代子について
ハーフマラソンまでは、数々の日本記録を持つ福士だが、年齢は33。
2015年に足を疲労骨折した時には、管理人が勝手に「福士ももう引退かなー」なんて勝手に思っていたのだが・・・。
でも成績をよく見ると、特にタイムなんだが、着実に進歩している!
2013年1月の大阪国際女子マラソンの初優勝を皮切りに、着実にレベルアップしている。
昨秋の怪我明けのシカゴマラソンでさえ、自己ベストに僅か4秒である。
年明けのリオ五輪選考レースの大阪国際女子マラソン、名古屋ウィメンズマラソンのどちらかに出場を決めていたステップレースのシカゴマラソンで陣営は手応えを感じていたんではと思う・・・。
ここで福士加代子選手のマラソン全成績を。
- 2008年1月-大阪国際女子マラソン-19位(2:40:54)-初マラソン・北京オリンピック選考レース
- 2011年10月-シカゴマラソン-3位(2:24:38)-日本女子トップ
- 2012年1月-大阪国際女子マラソン-8位(2:37:35)-ロンドンオリンピック選考レース
- 2013年1月-大阪国際女子マラソン-優勝(2:24:21)-マラソン初優勝・世界陸上モスクワ大会選考レース
- 2013年8月-世界陸上モスクワ大会-3位(2:27:45)-銅メダル獲得・日本女子トップ
- 2014年9月-ベルリンマラソン-6位(2:26:25)-日本女子トップ
- 2015年10月-シカゴマラソン-4位(2:24:25)-日本女子トップ
- 2016年1月-大阪国際女子マラソン-優勝(2:22:17)-日本女子最初の五輪派遣設定記録突破、自己記録
リオデジャネイロ五輪選考レース
日本女子マラソンのリオ五輪代表枠は最大3だが、昨年の世界選手権で7位に入賞した伊藤舞選手(大塚製薬)がすでに内定している。
世界陸上女子マラソンは大舞台であるが、7位の入賞で大丈夫なのだろうか?
残り2席は、国内選考3大会(2015年11月・さいたま国際、2016年1月・大阪国際、2016年3月・名古屋ウィメンズ)で争われる。全大会終了後に正式決定。
日本勢の3位以内に入ることが条件で、日本陸連設定記録(2時間22分30秒)を突破した選手1人が優先的に選出。残りは順位やレース展開などから総合的に判断。
この総合的に判断ってのがクセモノなんだよなー(笑)。
名古屋ウィメンズマラソン(2016/03/13)に強行エントリー
日本女子マラソンのリオ五輪代表枠の最有力である福士加代子は、一般参加選手で名古屋ウィメンズマラソンに強行エントリーした。ゼッケン「101」。
たしかに福士は、リオ五輪代表に内定してません。名古屋ウィメンズマラソンで福士のタイムを上回る選手が2名以上出てきた場合は、落選の可能性がある。
福士は「真田丸」の真田昌幸のような大博打を打とうとしている(笑)。この強行エントリーは、福士陣営が日本陸連に対する牽制もあると思っているのだが・・・。
日本陸連が異例の声明をだした。「名古屋に出ることを避けてもらいたい」という内容である。ほんとうに異例である。
大阪国際女子マラソンから名古屋ウィメンズマラソンの間隔もそうだし、たとえ福士が代表を勝ち取っても、本番のオリンピックで「でがらし状態の福士」が好成績を収めることは疑問である・・・。
年齢を考えると最後になるかもしれないオリンピックなので、気持ちは非常にわかる。
管理人は、名古屋ウィメンズマラソンには出場しないで代表選考を待ってほしいのだが・・・。
物議をかもした日本女子マラソンの五輪代表選考
レースの格なのか、優勝なのか、タイムなのかと過去にはゴタゴタしてます。
有森裕子のアクロバット的な代表選考もありますし、福士が名古屋ウィメンズマラソンで好成績を収め、代表選考を100%にしたい気持ちもわかります。
それでは過去の日本女子マラソンの五輪代表選考問題を。
1992年-バルセロナ五輪
選考レースである大阪国際女子マラソンで当時の日本人最高記録を出して2位に入った松野明美選手と、世界陸上で4位に入賞した有森裕子選手が最後の1枠を争った。
日本陸連が代表選考における世界陸上の位置づけを明確にしていなかったことで選考は混迷し、最終的に有森選手が選出された。
松野は、あの有名な記者会見で「私を選んでくれ」と訴えた。
1996年-アトランタ五輪
大阪国際女子マラソンで選考レース中最高タイムを記録して2位に入った鈴木博美選手が落選。選考委員の間で「記録よりも優勝の方が重要」という認識があった。
選考レースの東京国際女子マラソンで優勝の浅利選手、名古屋女子マラソンで優勝の真木選手、前回五輪銀メダルの有森選手が選出され、選考レース最高タイムの鈴木選手が代表から漏れた。
結果的には、いつもギリギリ滑りこむ有森がバルセロナ五輪で銀メダル、アトランタ五輪で銅メダルと結果を出したのだが・・・。
たしか有森は、選考レースには出場せず北海道かなんかのハーフマラソン優勝だけだったような・・・。
2000年-シドニー五輪
世界陸上銀メダルの市橋有里選手が内定。東京国際女子マラソンで山口衛里選手が、2時間22分代の好タイムで優勝。大阪国際女子マラソンで弘山晴美選手も、2時間22分台の好タイムで2位入賞。
が、名古屋国際女子マラソンで高橋尚子選手が2時間21分代という驚異的なタイムで優勝。代表確実視された弘山晴美選手が落選。
結果は、高橋尚子はシドニー五輪で金メダルを獲得!
名古屋ウィメンズマラソン(2016/03/13)を欠場
2016/03/01、福士陣営は名古屋ウィメンズマラソンの出場撤回を表明した。
ワコールの永山忠幸監督は「一般のファンからの心配のメール、名古屋での可能性を検討してチームをして総合的に判断した」とコメント。
日本陸連も出場撤回を呼びかけており、「出場撤回は的確な判断」とコメントしている。
まさか出場するとは思ってなかったけど、これで一安心。大阪国際女子マラソンの疲れを抜いてほしい!
参考サイト
参考サイトは以下のとおりです。本当にありがとうございました。
3分でわかる福士加代子のレース強行出場とリオ五輪マラソン代表選考の問題点 – さようなら、憂鬱な木曜日
まとめ
管理人の意見としては、福士加代子選手に名古屋ウィメンズマラソンには出場しないで、体調を整えながら代表選考を待って欲しいです!
しかし、これは福士加代子選手の人生の大きな問題でもありますから、我々は見守るしかないのです。
そして代表選考レースは、一発本番勝負にして、誰が見てもわかるようにしてもらいたいものです!!!
はたして2016年3月13日、名古屋ウィメンズマラソンのスタートラインにゼッケン「101」は立っているのでしょうか・・・。
それでは感謝の気持ちでしめます。いつもありがとうございます。。。by aki(@aoplanning_com)
お読みくださってありがとうございました。それでは。