正定寺。大老・土井利勝が開基、浄土宗の寺院。茨城県古河市大手町

正定寺。大老・土井利勝が開基、浄土宗の寺院。茨城県古河市大手町,アイキャッチ画像
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正定寺。所在地は茨城県古河市大手町7-1。江戸幕府大老を務めた古河城主・土井利勝が開基。開山は当誉玄哲(とうよげんてつ)。浄土宗の寺院。旧土井家江戸屋敷表門である黒門、土井家墓所らは古河市指定文化財である。境内には「土井利勝像」がある。

こんにちは、こんばんは、はじめまして、毎度です(笑)。aoplanning.comの管理人aki(@aoplanning_com)です。

アイキャッチ画像は「正定寺赤門」。茨城県古河市大手町の「正定寺」について記事投稿してみたいと思います。

それではいってみよう!

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正定寺を訪ねて

正定寺。大老・土井利勝が開基、浄土宗の寺院。茨城県古河市大手町,画像01

茨城県古河市大手町の「正定寺」に行ってきました!

古河城出城諏訪曲輪跡にある「古河歴史博物館」は近いです。

大老・土井利勝ゆかりの正定寺なので、是非行ってみたかった寺院でありました。

正定寺の概要

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正定寺(しょうじょうじ)は、茨城県古河市大手町(東片町)にある浄土宗の寺院。

  • 山号:証誠山
  • 院号:宝地院
  • 寺号:正定寺

山号は別名「利勝山」とも呼ばれる。

正式名は「証誠山 宝地院 正定寺」

正定寺の歴史

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正定寺の歴史について。

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画像は「土井利勝像」。本堂には土井家の家紋「六つ水車(むつみずぐるま)」。

1633年(寛永10年)、江戸幕府大老を務めた古河城主・土井利勝が開基。開山は当誉玄哲(とうよげんてつ)。

正定寺は土井家歴代の菩提寺となった。古河城観音寺曲輪の堀を挟んだ北側に隣接し、追手門に近い武家地に立地していた。

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「古河志」に引用されている当寺の略縁起によれば、開山にあたった玄哲は江戸(東京・芝)の増上寺十三世・廓山上人の弟子で、大和国(奈良県)出身。

古河市下大野にある同名の「正定寺」41世だったが、利勝の招きに応じて城下にこの寺を開山。両寺ともに土井家の菩提寺として保護された。

土井家墓所は東京・浅草の誓願寺にあったが、関東大震災の復興工事に伴って立ち退きが必要となり、

  • 1927年(昭和2年)、土井家墓所が正定寺に移転・改葬。
  • 1990年(平成2年)、増上寺内の安蓮社にあった利勝の墓碑を移す。

正定寺の境内

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本堂は2回焼失。1832年(天保3年)4月21日、現在の本堂は11代古河城主・土井利位によって再興。

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本堂の他に、赤門・黒門・鐘楼堂の他、春日局が徳川家光より拝領し、堀田正俊が譲り受けたと伝わる開運弁女天などを収めた弁天堂、稲荷堂、芭蕉塚、徳川家綱の生母・お楽の方の墓もある。

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  • 1775年(安永4年)、8代・土井利里が「赤門」建立。
  • 1933年(昭和8年)、東京の土井邸から「黒門」を移築。

本尊の阿弥陀如来像が安置されるほか、観音菩薩像・勢至菩薩像・善導大師像・法然上人像がある。

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画像は「侍従樅碑」(じじゅうもみひ)。

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侍従樅碑には、土井利勝が「家康の御子」(徳川家康の落胤)と刻まれている。

文化財

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画像は「正定寺黒門」。

  • 旧土井家江戸屋敷表門(黒門):東京・本郷にあった旧古河藩主土井家の下屋敷表門。古河市指定文化財(建造物)。
  • 土井家墓所:古河市指定文化財(史跡)。
  • 絹本着色土井利勝肖像画:古河城主・土井利勝晩年の衣冠束帯姿が描かれている。茨城県指定文化財(絵画)。
  • 絹本着色土井利益夫妻肖像画:土井家第五代城主・利益夫妻の肖像画。第六代・利実が父母の追善供養のため描かせた。古河市指定文化財(絵画)。

土井家遺品:以下23点が古河市指定文化財(歴史資料)となっている。

  • 荷物札
  • 中啓(ちゅうけい)
  • 烏帽子(えぼし)
  • 猿毛槍
  • 三叉槍鞘
  • 日の丸軍扇
  • 豹毛長刀鞘
  • 熊毛長刀鞘
  • 杉の花差

  • 利位筆扇子
  • 利位短冊
  • 土井家系譜
  • 土井利位著雪華図説版木印影
  • 綾藺笠(あやいがさ)
  • 房川船橋虎綱
  • 本行作長刀

  • 明珍作利勝使用海老胴具足
  • 水主者(かこもの)板絵図
  • 利勝書蹟
  • 利位書蹟
  • 利勝書蹟
  • 三間三尺猿毛槍鞘箱

正定寺の所在地および交通アクセス

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正定寺の所在地および交通アクセスについて。

  • 住所:茨城県古河市大手町7-1
  • TEL:0280-22-1273
  • JR宇都宮線(東北本線)古河駅西口から徒歩14分(約1.1km)
  • 東武日光線新古河駅東口から徒歩22分(約1.7km)

駐車スペースは、まずまず余裕があります。

古河城跡・古河城本丸跡

古河城跡・古河城本丸跡。周辺には鷹見泉石記念館・永井路子旧宅も,画像07

すぐ近くには古河城出城諏訪曲輪跡(現在の古河歴史博物館)がある。

現在の古河城本丸後は、渡良瀬川の土手に位置します。ちょっと場所がわかりにくいのですが・・・。

詳細は記事投稿してますので、よろしければ参考にしてみてください。

古河城跡・古河城本丸跡。周辺には鷹見泉石記念館・永井路子旧宅も
古河城は室町時代には「古河御陣」とも呼ばれ、古河公方の本拠となった時期には古河御所(こがごしょ)とも呼ばれた。江戸時代は譜代中の譜代大名が治め、幕府の要職を歴任し、大老・老中を輩出している。明治以降、珍しく城は徹底的に破壊されている。「古河城本丸跡」は大きな目印としては標柱が立っているだけである・・・。

参考サイト

参考サイトは以下のとおりです。本当にありがとうございました。

正定寺 (古河市) – Wikipedia

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まとめ

土井利勝は徳川家康御落胤説もある人物である。名誉職ではあるが最後は大老にまでなっている。

境内にある土井利勝像が見てみたくて行きました。

土井家墓所の写真がないので、いづれアップしたいと思います。

古河城出城諏訪曲輪跡にある「古河歴史博物館」は近いので、行く機会があれば「正定寺」もオススメです!

それでは感謝の気持ちでしめます。いつもありがとうございます・・・。by aki(@aoplanning_com)

お読みくださってありがとうございました。それでは。

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