大河ドラマ「真田丸」第12話「人質」感想。義を貫く上杉景勝

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源次郎信繁は上杉景勝の後ろ盾を得るために人質となった。景勝と源次郎信繁は互いを知り、絆を深めていく。徳川家康は小牧・長久手の戦いで羽柴秀吉に実質的勝利しながら、室賀正武が返り討ちにされ真田昌幸暗殺計画は頓挫した。家康は真田家が上杉家に臣従したことにより、上田城へ侵攻する。第一次上田合戦の始まりである・・・。

こんにちは、こんばんは、はじめまして、毎度です(笑)。aoplanning.comの管理人aki(@aoplanning_com)です。

室賀ロスにより一週間ボーッとしてました(笑)。神回「祝言」と信繁青春編のクライマックス「決戦」の狭間の回だと思ったが・・・。

歴史好きの管理人が大河ドラマ「真田丸」レビューを好き勝手に記事投稿します。

それではいってみよう!

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大河ドラマ「真田丸」第12話「人質」あらすじ

1584年(天正12年)、徳川家康は小牧・長久手の戦いで羽柴秀吉に実質的勝利をし、その名は全国に轟いた。室賀正武を真田昌幸暗殺の刺客として向けたが返り討ちにされ、計画は失敗している。

昌幸は以前裏切っているにもかかわらず、上杉景勝に接近する。上杉家の要求通り、源次郎信繁を人質として差し出す。父と距離を置きたかった源次郎信繁にとっても好都合であった。源次郎は義を重んじる景勝に興味があったのである。

景勝は虚空蔵山城での「戦芝居」の一件以来、源次郎信繁を気に入り、人質としてではなく客分として遇した。

直江兼続は昌幸を試すべく「沼田城を返してもらいたい」との書状を送る。兼続からの難題に困った昌幸は、この問題を源次郎信繁に丸投げしていまう(笑)。

景勝の家臣と兼続は、「困っているものを見ると、まず力になるといって何事にも格好をつける景勝」に困り果てていた。景勝も、そんな自分を痛いほどわかっている。

源次郎信繁は「正直昨日まで私は、お館様を尊敬しておりました。今は、それ以上に慕わしく存じます」という言葉で、景勝を感動させている。

鉄火起請(てっかきしょう)の一件を見事に解決した景勝と源次郎信繁の絆は深まっていく。まるで親子のように・・・。そんなおり梅は女の子を出産した。「すへ/すえ」である。

昌幸は景勝からの起請文を受け取る。これにより真田家は上杉景勝の後ろ盾を得ることになる。起請文の内容は、沼田・小県を真田の領地として認め、徳川・北条と戦うときは、援軍を送るというものである。

真田家からの手切れの書状を受け取った徳川家康は1585年(天正13年)閏8月、鳥居元忠ら兵7,000を上田城に侵攻させる。

兼続は真田家援軍100人をなんとか集め海津城に集結させた。源次郎信繁・矢沢三十郎頼幸は、援軍に参加することを景勝から許される。

信繁青春編のクライマックスである第一次上田合戦の始まりである・・・。

大河ドラマ「真田丸」第十話「妙手」感想。矢沢薩摩守が沼田城死守
いよいよ沼田領問題がはじまった。関白・豊臣秀吉の裁定まで解決しない。徳川と北条が結んだことにより窮地に立たされる真田家。それでも徳川に上田城を築城させてしまう真田昌幸。北条に攻められ沼田城を死守する矢沢薩摩守頼綱。源次郎信繁の考えた妙手により北条家は沼田城から撤退する。徳川家は真田安房守昌幸が邪魔になるのだが・・・。
羽柴秀吉VS徳川家康。小牧・長久手の戦い、連動して全国規模に
小牧・長久手の戦いは羽柴秀吉が不利でしたが織田信雄との和議がすべてではないようでしょうか。負けなかった徳川家康の強さも知れ渡ります。秀吉は家康を臣従されるのには苦労します。妹を家康の正室に、母の大政所を人質に出します。秀吉は小牧・長久手の戦いを契機に朝廷にも接近します。やがて関白までになり天下統一を果たします。

死に様は生き方を映す鏡

毘沙門堂で上杉景勝(遠藤憲一)と真田源次郎信繁(堺雅人)が謙信公の教えについて話すシーンがある。これにはグッときた。

景勝(遠藤憲一)「上杉は義のない戦いはせぬ。むろん外から攻めてくれば、これに立ち向かう。己の欲望のためだけに他国を侵略することはない。」

源次郎信繁(堺雅人)「素晴らしきことと存じます。」

景勝(遠藤憲一)「謙信公の教えじゃ。国造りのおおもとは民が安心して暮らせるようにすること。民の心を掴まなくて何が国造りじゃ」

源次郎信繁(堺雅人)「義を忘れ、その欲望のためだけに生きると人はどうなりましょう?」と景勝に問う。

景勝(遠藤憲一)「織田信長の惨めな最期を思い出してみよ。」

景勝(遠藤憲一)「死に様は生き方を映す鏡。己に恥じぬように生きるのみじゃ。」

管理人はしびれてしまった。かっこよすぎる!「生き様」ではなく「死に様」という言葉が深い。さすが三谷幸喜!

「死に様」という言葉に、本当の「武士(もののふ)」を見た。

エンケン景勝は見事に演じきった!

真田信繁(幸村)、上杉景勝の人質~豊臣秀吉の人質へ
真田信繁(幸村)の上杉景勝の人質から秀吉の人質になるまでをまとめてみました。徳川家との決別により真田家は信繁(幸村)を人質として上杉家に臣従する。第一次上田合戦を経て、信繁(幸村)は上杉家から秀吉の人質となり、真田家は天下人・秀吉に臣従します。人質と言っても上杉家・豊臣家での信繁(幸村)の待遇は良かったようです。

鉄火起請

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漁民同士が漁場の取り合いで揉めている。景勝(遠藤憲一)も話を聞いたが解決しないでいた。

景勝(遠藤憲一)・源次郎信繁(堺雅人)・三十郎頼幸(迫田孝也)は「鉄火起請(てっかきしょう)」で揉め事を解決するという場面にでくわす。

鉄火起請(てっかきしょう)とは、戦国時代から江戸初期に行われた神の判定を仰ぐ儀式である。

意見の食い違う二名が赤く熱された鉄を握り、指定の位置まで運ぶことができた方の主張を正しいとする。敗れた方は神をたぶらかしたとして処刑された。

源次郎信繁(堺雅人)が鉄火起請に物申した。鉄火起請ではなく「浅瀬の海を日で交代したら」と提案する。が、この案では不十分なようだ。

景勝(遠藤憲一)が「潮の変わり目で分ければいい。満月の来るたびに浅瀬の漁を変わればいい」と付け加える。これにより漁民同士の揉め事は解決した。

源次郎信繁(堺雅人)と景勝(遠藤憲一)の見事な連携で揉め事は解決。二人は満足な表情を浮かべている。

景勝(遠藤憲一)「源次郎、お主のような子が欲しかった。安房守は果報者じゃ。」と何か吹っ切れたような表情であった。

エンケン景勝の悲しい表情も好きだが、エンケン景勝の笑顔は、もっと好きだ!

エンケン景勝が見せる喜怒哀楽の表情に、管理人は深いものを感じる。素晴らしい演技だと思う。

真田丸での鉄火起請。モトネタは「信長公記」の織田信長と火起請
「真田丸」第12話「人質」で鉄火起請のシーンがあった。これは太田牛一の「信長公記」首巻からのエピソードだろう。鉄火起請(てっかきしょう)とは、戦国時代から江戸初期に行われた神の判定を仰ぐ儀式である。赤く熱された鉄を握り、指定の位置まで運ぶことができた方の主張を正しいとするものである。織田信長の火起請も掲載する。

上杉家の警護役・新蔵役に奥田洋平

ちょっと面白かったというか、癖のアリそうな上杉家の警護役・新蔵さんに笑ってしまった。

演じているのは奥田洋平さんだそうです。知りませんでした。

注目していきたいと思います。

徳川家康を手なずける阿茶局

徳川家康(内野聖陽)は窮地に陥ると爪を噛む癖がある。それをたしなめる阿茶局(斉藤由貴)。家康(内野聖陽)を手の内に入れているように見える。

阿茶局という人物は才知に長け、奥向きの諸事一切を家康より任されている。そうとう家康から信用されている。

大坂冬の陣の和議に尽力し、後水尾天皇より従一位を賜る。これにより一位局・一位尼と称された人である。

阿茶局(斉藤由貴)が真田家のことを「お潰しになったらかがですか」と真顔で言う。このセリフは謀略が得意な本多正信(近藤正臣)が言いそうなのだが。

あえて三谷幸喜は阿茶局(斉藤由貴)のセリフにしている。なんか女性がいうことで凄みが増すというかゾクッとしますな・・・。

阿茶局(雲光院)。家康の側室、大坂冬の陣の和議に尽力。一位局
家康の側室である阿茶局(雲光院)。徳川家康との間に子はなさなかったが、才知に長け、奥向きの諸事一切を家康より任されている。子は神尾守世・神尾守繁、養子として神尾元勝・高源院 (鍋島勝茂正室)。大坂冬の陣では常高院・大蔵卿局と会見して和議成立に尽力している。後水尾天皇より従一位を賜り、一位局・一位尼と称される。

大河ドラマ「真田丸」第12話「人質」レビュー

なんといっても上杉景勝(遠藤憲一)と直江兼続(村上新悟)について。

何事にも格好をつける上杉景勝(遠藤憲一)。困ったと言いながら景勝(遠藤憲一)を知り尽くしていて、絶対の主従関係で結ばれている直江兼続(村上新悟)。

今までは冷静沈着ぶりばかりの直江兼続(村上新悟)だったが、援軍に加えてもらえるように頼んでいる源次郎信繁(堺雅人)をたしなめる兼続(村上新悟)は声が裏返っている。

演出なのかわからないが、人間「直江兼続」が垣間見えたと思い、管理人は好印象をもった!演出や村上新悟のアドリブだったら深いなー・・・。

史実では上杉景勝・直江兼続・真田信繁(幸村)は天下人・豊臣秀吉にたいそう気に入られている。

直江兼続に限って言えば、秀吉直臣の申し出があったほどである。これは実現してないが、正式に従五位下・山城守と豊臣の姓を与えている。

景勝に兼続所領のことまで口出しをしている。異例のことである。

エンケン景勝と村上兼続の存在と演技は「真田丸」の大きなスパイスですね~!これからも要注目!!

徳川秀忠役に星野源

徳川秀忠役に星野源が決定!

徳川家康(内野聖陽)・真田源三郎信幸(大泉洋)との絡みが楽しみである。

いい流れを作ってくれるのではないかと期待している!

徳川秀忠。関ヶ原の戦いに遅参するも意外に名君?真田丸では星野源
徳川秀忠は地味な印象を与えてしまう。関ヶ原の戦いに遅れたことが目立つが、調べていくと秀忠のイメージが変わった。遅参に関しても諸説があり、一概に秀忠だけを責めることはできない。それよりも征夷大将軍への就任、以降に行ったことは徳川政権が長期的に続いたことを考えると果たした役割は大きい。

「真田丸」第12話「人質」視聴率

堺雅人主演の大河ドラマ「真田丸」第12話「人質」が2016年3年27日放映された。平均視聴率は17.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

4週間ぶりに17%台に到達。BSの視聴率は好調をキープして4.1%。

おめでとうございます!約2%の上昇です。

第十一話「祝言」が神回だったからか、徳川秀忠役に星野源が決定したからかわかりませんが、いずれにせよ喜ばしいことです。

第一次上田合戦を描いた第十三話「決戦」は「信繁青春編」のクライマックスなので期待できそうですね。

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まとめ

なんのなんの上杉景勝・直江兼続が存分にフューチャーされ満足のいく回でした。

エンケン景勝の表情は、なんだろうねー。哀愁が漂いすぎです!

さーて、来週は第一次上田合戦じゃー!

あくまで管理人の視点で、独断と偏見により大河ドラマ「真田丸」レビュー記事を投稿します。

それでは感謝の気持ちでしめます。いつもありがとうございます・・・。by aki(@aoplanning_com)

お読みくださってありがとうございました。それでは。

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