「真田丸」第12話「人質」で鉄火起請のシーンがあった。これは太田牛一の「信長公記」首巻からのエピソードだろう。鉄火起請(てっかきしょう)とは、戦国時代から江戸初期に行われた神の判定を仰ぐ儀式である。赤く熱された鉄を握り、指定の位置まで運ぶことができた方の主張を正しいとするものである。織田信長の火起請も掲載する。
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「真田丸」第12話「人質」で鉄火起請のシーンがあったので、「信長公記」の織田信長と火起請を掲載してみる。
歴史好きの管理人が大河ドラマ「真田丸」レビューを好き勝手に記事投稿します。
それではいってみよう!
目次
鉄火起請
鉄火起請(てっかきしょう)とは、戦国時代から江戸初期に行われた神の判定を仰ぐ儀式である。
意見の食い違う二名が赤く熱された鉄を握り、指定の位置まで運ぶことができた方の主張を正しいとする。敗れた方は神をたぶらかしたとして処刑された。
大河ドラマ「真田丸」第12話「人質」での鉄火起請
漁民同士が漁場の取り合いで揉めている。景勝(遠藤憲一)も話を聞いたが解決しないでいた。
景勝(遠藤憲一)・源次郎信繁(堺雅人)・三十郎頼幸(迫田孝也)は「鉄火起請(てっかきしょう)」で揉め事を解決するという場面にでくわす。
源次郎信繁(堺雅人)が鉄火起請に物申した。鉄火起請ではなく「浅瀬の海を日で交代したら」と提案する。が、この案では不十分なようだ。
景勝(遠藤憲一)が「潮の変わり目で分ければいい。満月の来るたびに浅瀬の漁を変わればいい」と付け加える。これにより漁民同士の揉め事は解決した。
源次郎信繁(堺雅人)と景勝(遠藤憲一)の見事な連携で揉め事は解決。二人は満足な表情を浮かべている。
これが「真田丸」第12話「人質」での鉄火起請のシーンである。結局、真田丸では鉄火起請は行われていない。
鉄火起請の奉行・斉木を演じたのは黒田大輔
この鉄火起請シーンで奉行・斉木役を演じたのは俳優・黒田大輔さんです。
「天皇の料理番」で秋山篤蔵役の佐藤健を徹底的にいじめていた先輩シェフを演じていた役者さんです。
織田信長と火起請
このエピソードは太田牛一の「信長公記」の首巻からなのだろう。
織田信長と火起請の要約
池田恒興の家来・左介が隣村の庄屋・甚兵衛の家に押し入ったが女房に見つかって未遂に終ったという事件で、双方が守護(斯波義銀?)に言い分を申し立てたことから事がこじれ「火起請」となった。
火起請の検分は、ある神前で行われ奉行衆も列席している。
左介は熱した斧(鉄)を落としてしまい、左介の有罪は確定となった。しかし池田派がもみ消そうと図ったために騒ぎとなってしまった。
そこへ鷹狩りの帰りの信長が通りかかる。双方の言い分を聞き、その場の様子に目を凝らしているうちに顔色が変わったという。
信長は左介に持たせたのと同じように鉄を焼くよう命じて、焼いた斧(鉄)を受け取り三歩歩いて棚に置いたという。左介を成敗された。
という話である。
「信長公記」の織田信長と火起請
以下の参考サイトより引用です。
海東郡大屋という所に、織田造酒の被官で甚兵衛という庄屋がいた。隣村の一色には佐介という者がおり、たがいに顔見知りで親しかった。12月中旬のこと、甚兵衛が清洲へ貢納に赴いた留守を狙い、佐介が甚兵衛方に夜盗に押し入った。しかし女房が果敢に応戦し、もみ合った末に刀の鞘を取り上げた。甚兵衛はこの一件を公方へ訴え出たが、佐介の方からも反訴が出された。なお佐介は信長公の乳兄弟池田勝三郎恒興の被官であった。
訴訟は三王社前にて火起請を行う運びとなり、奉行衆・当事者から検使が出されたが、ここで悶着があった。佐介が火を取り落として敗れ、当然処断されるべきところを主の池田恒興が阻んだのである。
そこへ鷹狩から帰る途中の信長公が通りがかった。信長公は当事者双方が弓・槍などものものしく構えているのを不審に思い、双方から事情を聞き、これまでの経緯を知った。すると信長公は気色をかえ、「どのくらいに鉄を焼いたのだ。もういちど焼いて見せてみよ」と言った。公事の者は言われたとおりもう一度鉄を焼き、「このようにして握らせました」と信長公へ示した。すると信長公は、「信長が火起請を行う。無事遂げれば佐介を成敗する。そのように心得よ」と言って焼けた鉄をがっしと握り、そのまま三歩を歩いて鉄を柵際に置いた。
「見たかあっ」信長公は怒号し、佐介を誅させた。
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まとめ
織田信長の有名なエピソードなので、真田丸を見てピンときた方も多かったのではないかと思います。
「真田丸」第12話「人質」での鉄火起請は「織田信長と火起請」からではないかと思ったので記事投稿してみました。
あくまで管理人の視点で、独断と偏見により大河ドラマ「真田丸」レビュー記事を投稿します。
それでは感謝の気持ちでしめます。いつもありがとうございます・・・。by aki(@aoplanning_com)
お読みくださってありがとうございました。それでは。