「真田丸」第30話「黄昏」感想。主計頭・加藤清正の号泣に感動
第30話「黄昏」は歴史的イベント・事件をこれでもかというくらいに詰め込んだ。少々詰め込み過ぎの感はあるのだが、神回とも思える放送回になった。拾(秀頼)を元服させ、体裁を整えようとするが、いかんせん幼すぎる。太閤・豊臣秀吉を演じる小日向文世さんの演技が、豊臣家の黄昏を連想させる・・・。
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第30話「黄昏」は歴史的イベント・事件をこれでもかというくらいに詰め込んだ。少々詰め込み過ぎの感はあるのだが、神回とも思える放送回になった。拾(秀頼)を元服させ、体裁を整えようとするが、いかんせん幼すぎる。太閤・豊臣秀吉を演じる小日向文世さんの演技が、豊臣家の黄昏を連想させる・・・。
関白・豊臣秀次は世を去った。秀次の最期は新説を採用した。新納慎也(にいろしんや)演じる秀次公には涙した・・・。秀次を失った豊臣家。太閤・豊臣秀吉は寝ている時、粗相をしてしまった。秀吉は自分の死期が近いことを悟る。小日向文世さん演じる秀吉の老いの演技が光る!
第28話「受難」を複雑な思いで、最初は視聴していた。豊臣秀次が切腹するのはわかっていたからだ。そんな思いで、みなさんも見ていたと思う。最後まで秀吉と秀次はすれ違っていた。新納慎也演じる豊臣秀次に完全に感情移入してしまっている管理人にとっては辛い放送回ではあったが、一話もかかさず真田丸を見てきてよかった思えた。
第27話「不信」は豊臣秀次事件前編ともいうべき放送回だろうか。いちおう秀吉も秀次に気を使っているのが描かれている。しかしことごとく空回りし、かえって秀次を不安にさせてしまった。そんな中で源三郎信幸・源次郎信繁は官位を授かる。ここでも兄弟間で不信が生まれている。不信感が頂点に達した秀次は聚楽第から消えてしまった・・・。
鶴松の死により落胆していたかに見えた秀吉だったが、ついに唐入り(明国攻め)を決行した。秀吉はボケていなかった。管理人は、そう描いているように見えた。淀殿懐妊に喜ぶ秀吉だが、戦況は思わしくない。明と暗、光と影を描写した放送回だったと思う。やつしくらべ(仮装大会)・とりの旅立ち・秀頼誕生を絶妙なバランスで描いている。
正直、第25話「別離」は見ていて疲れた。もちろんいい意味での疲れであるのだが。天下一統を果たし、絶頂に思えた秀吉だが、ここからジワジワと崩壊が始まる。大和大納言・豊臣秀長の死、千利休の切腹、鶴松の死を描いた放送回だった。死を扱っているが、反対の生きることを訴えかけているようにも思えた・・・。
大河ドラマ「真田丸」が真田家を描いたドラマなのはわかっている。ここ数回は丁寧に北条を描いてきただけに少し残念に思った放送回だった。小田原を拠点とした北条家による関東支配が終わった。北条氏政の最期は見事であり、北条家が好きになった。少し残念に思ったけど、こんなに丁寧に北条を描いたドラマもないだろう・・・。
関白・豊臣秀吉は総勢20万を超える大軍勢で小田原征伐を決行した。この時期、明攻めを意識していたはずなので、本当に予行演習のつもりだったのだろうか。ここ数回は北条回といえるくらいに丁寧に描いているように思える。どうせなら千利休つながりで山上宗二にも触れてほしいものだが流石に・・・。まあ真田家のドラマだもんなー。
関白・豊臣秀吉の沼田領裁定により、天正壬午の乱以降の沼田領問題は解決したかに見えた。北条氏政は沼田領裁定を不服とした。北条家では上洛要請に関しても軽く見ていたようであり、事態の重大さを感じていなかったようである。そもそも氏政は秀吉を軽く見ていた。関東の覇者たる自負がある氏政にとっては仕方がないように思えるが・・・。
関白・豊臣秀吉は天下統一を焦っていた。捨(鶴松)のためか、自分の年齢のためか、次に見えている唐攻めなのかはわからない。秀吉の周囲の人間は、おのずと運命を翻弄される。家康は沼田領問題を喉に刺さった小骨と表現している。真田家・北条家・徳川家、そして豊臣家。それぞれの思惑を秘め、沼田領問題が少しづつ動きだす・・・。