徳川勢7,000に対して真田勢は2,000。真田昌幸は籠城をしない。第一次上田合戦の始まりである。上杉家より一時帰参して源次郎信繁も参加する。これで駒は揃った。家康も鳥居元忠・大久保忠世・平岩親吉と名だたる武将を派遣している。真田家の名は全国に轟くことになるのだが、考えさせられる「決戦」であった。そのとき梅は・・・。
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信繁青春編のクライマックス「決戦」。真田の名を全国に轟かせる第一次上田合戦。でも梅が・・・。
歴史好きの管理人が大河ドラマ「真田丸」レビューを好き勝手に記事投稿します。
それではいってみよう!
目次
大河ドラマ「真田丸」第13話「決戦」あらすじ
直江兼続が信濃・海津城に集めた援軍100人は、老人と子供ばかりであった。兼続は武運を祈ることを真田源次郎信繁に伝え、「真田が徳川に負ければ、次に狙われるのは上杉だ!」と不敵な笑みを浮かべて場を去った。
徳川方の鳥居元忠・大久保忠世・平岩親吉の兵7,000が神川の対岸に着陣。降伏の書状を真田家に送る。真田昌幸は返答するまで策を練り、戦の準備をする。
真田家では軍議が開かれ、昌幸は「餅」を徳川軍に例えて説明する。隊列を細長くして、細かく分断するというが、昌幸の顔色は冴えない。家臣の出浦昌相には見透かされ、昌幸も出浦に本心を話す。駒が一つ足りないと言うのだ。
そんな時、源次郎信繁と矢沢三十郎頼幸が上杉家より帰参する。BGMにはオープニング曲が流れる。昌幸の表情は明るくなり、一言「勝った!」。
軍議は再開される。昌幸の作戦はこうだ。源三郎信幸は砥石城に待機。源次郎信繁は河原に潜み、徳川軍を挑発と攻撃を繰り返し、徐々に後退しながら城下へ誘う。
堀田作兵衛隊は城下に潜み、徳川軍を横から攻撃する。誘い込んだ徳川軍を本丸から昌幸隊が追い払って、源三郎信幸隊と挟み撃ちにする。
出浦は神川の堰を切り、徳川軍の退路を完全に断つ。出浦はひとこと「承知!」(かっこいい)。矢沢薩摩守頼綱は沼田城へ戻り、北条家の攻撃に備える。昌幸は一言「負ける気がせん」。
戦が始まろうとする最中、生まれたばかりの子「すえ」を抱く源次郎信繁。病弱な「おこう」も抱こうとするが源次郎信繁に軽く却下される(笑)。梅とのことに反対していた昌幸の正室・薫が「すえ」を抱く。可愛くてしょうがないのだ。
源次郎信繁隊の挑発により、第一次上田合戦は始まった。真田軍は作戦通り、徳川軍を撃退し大勝利を飾る。真田軍は佐助の合図により勝鬨をあげる。
源次郎信繁は梅を探す。梅の姿がない。戦には大勝利したが、梅は・・・。
「高砂」により開戦する第一次上田合戦
真田源次郎信繁(堺雅人)は作戦通り、神川の対岸に布陣している徳川軍を挑発し始める。六文銭の旗印を振りながら、上田の「上田獅子・常田獅子」を舞う。皆で「高砂の謡」をうたい徳川軍を挑発する。
「加沢記」により高砂がキッカケで第一次上田合戦が始まったのは史実どおり。時に1585年(天正13年)閏8月2日。
堺雅人が舞っている「常田獅子」が心憎い演出である!「上田獅子・常田獅子」は上田城築城の際、地固めに舞ったと言われている。
第一次上田合戦が始まろうとしている時、昌幸(草刈正雄)は高梨内記(中原丈雄)と碁を打っている。これも史実です。
昌幸は甲冑もまとわず、長岡寺の坊主と悠長に碁を打っていた。業を煮やした真田家臣・根津長右衛門が「この碁は勝ちです」と叫び、碁盤をひっくり返した。
これにより、ようやく昌幸は戦の準備を始めたと言われている。
すれ違う源次郎信繁と梅
第13話「決戦」で源次郎信繁(堺雅人)と梅(黒木華)は、すれ違ってばかりだ。
きり(長澤まさみ)に「戦は嫌い」といっていた梅(黒木華)が「親となったら話は別よ」と返答している。母となった梅(黒木華)は戦っている。
言葉通り梅(黒木華)は精力的に動いている。娘に乳を飲ませる以外は、兄・堀田作兵衛(藤本隆宏)のサポートをしている。まるで源次郎信繁(堺雅人)が戦っているのだから、自分のできる戦いをしているかのように・・・。
ドラマ中、一度だけ源次郎信繁(堺雅人)と梅(黒木華)の視線が合う。会話をできる距離ではないが、一度だけである。
ドラマの終盤、真田家が徳川軍に大勝利した中、梅(黒木華)の姿がない。梅(黒木華)を探す源次郎信繁(堺雅人)。
源次郎信繁(堺雅人)はボロボロになった作兵衛(藤本隆宏)に出会う。追い詰められた徳川軍が作兵衛(藤本隆宏)たちの潜伏先まで逃げてきた。どうやら生き残ったのは作兵衛(藤本隆宏)だけらしい。
二人は梅(黒木華)は城にいるものと思ってホッとしていたが、赤ん坊の鳴き声がする。きり(長澤まさみ)が「すえ」を抱いて立っている。みんなが心配で梅(黒木華)は、こっちに来たらしい。
二人は梅(黒木華)を探す。するとそこには梅(黒木華)の姿が。追い詰められた徳川の兵に殺られたらしい。
梅(黒木華)が死んだ。号泣し泣き崩れる作兵衛(藤本隆宏)。源次郎信繁(堺雅人)は梅(黒木華)を抱きしめる。でも梅(黒木華)は喋らない。
六文銭は梅(黒木華)の「三途の川の渡し賃」になった・・・。
結び雁金と六文銭
梅(黒木華)が少年から六文銭を譲ってもらい、源次郎信繁(堺雅人)に渡すという設定のシーンがある。源次郎信繁(堺雅人)は真田家の2つの家紋について話している。
「結び雁金」と「六文銭」だ。
真田家の家紋というと六文銭が有名ですが、ほか州浜紋や結び雁金も使用しています。
真田家は「六文銭」と「結び雁金」を代表的な家紋として使い、
- 六文銭:おもに合戦などに使用
- 結び雁金:合戦ではなく、平和なときに使用
というように使用目的を分けている。
雁金ということでは第11話「祝言」で、病弱な「こう(長野里美)」が真田名物・雁金を踊っている。
真田源三郎信幸と矢沢三十郎頼幸
源三郎信幸(大泉洋)が真田家嫡男らしく凛々しくなってきた。砥石城から出陣した源三郎信幸(大泉洋)は徳川軍を挟み撃ちにしている。
馬上からの槍さばきは見事であった!
そして矢沢三十郎頼幸(迫田孝也)。ドラマでは終始、源次郎信繁(堺雅人)をサポートしている。父は血の気の多い矢沢薩摩守頼綱(綾田俊樹)(笑)。
史実の矢沢三十郎頼幸(迫田孝也)は矢沢城から出陣しており、第一次上田合戦では大活躍をしている。
後日談として真田信之と徳川家臣・大久保忠世が第一次上田合戦を振り返る会話で、
「第一次上田合戦の殿(しんがり)は、大長刀を振りまわす音が迫って身もすくむ思いであった。真田伊豆守信之殿でしたか。」と徳川家臣・大久保忠世が称賛。
信之の返答、
「私は追激戦は下手である。それは私ではなく矢沢但馬守(頼康)でしょう。」
と言ったといわれています。
父・矢沢薩摩守頼綱と同じく、勇猛果敢であるとのエピソードです。
大河ドラマ「真田丸」第13話「決戦」レビュー
本多平八郎忠勝(藤岡弘、)は、真田攻めの参陣を徳川家康(内野聖陽)に止められている。納得出来ない平八郎(藤岡弘、)の表情が妙に可愛く感じました(笑)。
徳川関連では、真田信尹(栗原英雄)にも少し触れておく。真田と徳川が合戦に及んだことにより、信尹(栗原英雄)は囚われの身になる。信尹(栗原英雄)を高く買っている家康(内野聖陽)が牢に繋いでしまうのだ。
史実でも信尹は家康より高い評価を受けている。
これからの「きり(長澤まさみ)」の展望を予想する。
梅(黒木華)が死んだ時、きり(長澤まさみ)は「すえ」を抱きながら「お梅ちゃん。私が育てます。この私が・・・。」といっている。
「戦国のヤンキー娘」などと物議を醸している「きり(長澤まさみ)」のキャラ設定だが、すこしづつヒロインの片鱗が見てきた。
これからが楽しみだ!
最後に第13話「決戦」では守戦の面白さを知ることができた。ほぼ時間いっぱい使ってたように思う。
個人的に残念なのは矢沢三十郎頼幸(迫田孝也)の勇姿が見れなかったこと。
少し予想できたが、三十郎(迫田孝也)は源次郎信繁(堺雅人)に付き添っているだけだった。源三郎信幸(大泉洋)の勇姿は見れただけに残念(笑)。
とよとみのひでよし
大河ドラマ「真田丸」第14話「大坂」の予告で秀吉演じる小日向文世が「とよとみのひでよし」と高らかに名乗っている。なるほどと納得してしまった!
現代人である我々は「豊臣秀吉」を「とよとみひでよし」と読むが、正式には「とよとみのひでよし」だ。
詳細は以下。
「真田丸」第13話「決戦」視聴率
堺雅人主演の大河ドラマ「真田丸」第13話「決戦」が2016年4年3日放映された。平均視聴率は17.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
前回から0.4%のダウンです。
「信繁青春編」のクライマックスというわりには、ダウンとは悲しいですね。
ネットでは、いろいろ取り沙汰されていますが、どれも的を得てると思います。
視聴率的には、この辺で安定するのでしょうか?
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まとめ
第一次上田合戦が終わった後のナレーションで、真田・徳川の被害状況の説明があった。
真田は50に満たない被害で大勝利なのだが、梅(黒木華)が亡くなった。これには考えさせられた。う~ん深い・・・。
第一次上田合戦が終わり一区切り感がある。「信繁青春編」は終わり、次回からは大坂が舞台。
第14話のタイトルもシンプルに「大坂」。成長した源次郎信繁(堺雅人)が見れそうで期待している。楽しみだ~!
あくまで管理人の視点で、独断と偏見により大河ドラマ「真田丸」レビュー記事を投稿します。
それでは感謝の気持ちでしめます。いつもありがとうございます・・・。by aki(@aoplanning_com)
お読みくださってありがとうございました。それでは。