秀吉は民を恐れた。自分が民であったこともあるが、民の恐ろしさを知っているのである。その昔自身は、その民にさえも虐げられた。コンプレックスからか聚楽第落首事件では異常な裁きをする。我々が勘違いしているだけで、秀吉にとっては普通の裁きかもしれない。北政所が言うように秀吉は最初から何も変わってないのかもしれない・・・。
こんにちは、こんばんは、はじめまして、毎度です(笑)。aoplanning.comの管理人aki(@aoplanning_com)です。
最近の真田丸は毎回が神回くらいに素晴らしい!!!
歴史好きの管理人が大河ドラマ「真田丸」レビューを好き勝手に記事投稿します。
それではいってみよう!
目次
大河ドラマ「真田丸」第20話「前兆」あらすじ
源次郎信繁の姉・松が上田城に戻った。しかし源三郎信幸の顔色は冴えない。源三郎信幸は、おこうに離縁の話を切りだす。おこうも理由を聞いて納得したようである・・・。
本多平八郎忠勝の娘・稲が真田家に輿入れした。里に帰ったと思った「おこう」は、源三郎信幸の母・薫のはからいで真田家の侍女になった。驚く源三郎信幸。
京・聚楽第では天皇の行幸が行われ、側室になった茶々が懐妊する。喜ぶ秀吉であるが、聚楽第の白壁に茶々の懐妊を批判する落首が書かれた。
石田三成に命じられて、源次郎信繁と平野長泰が落首の犯人調査をすることとなる。源次郎信繁の名探偵ぶりに驚嘆する平野長泰(笑)。源次郎たちは門番の尾藤道休にいきつく。
尾藤道休は本願寺に匿われていたため、なかなか手が出せない。そこで三成は、豊臣秀長に一筆を頼む。すでに大和大納言・秀長は病になっている。大和大納言の命の灯も、あと僅か。わかってはいるが悲しい・・・。
秀吉の命により、門番17名が処刑された。魔王・秀吉は暴走している。完全に暴走している。誰も秀吉を止められない・・・。
そんな折、本願寺から尾藤道休が亡くなったとの知らせが届く。源次郎信繁・三成・大谷吉継は尾藤道休を落首の犯人として首を差し出すことを決める。
道休の首を差し出したが秀吉の怒りは収まらない。道休の親類縁者・近所も根絶やしにと。秀吉の顔は暴君の顔、そのものである。
寧(北政所)の裁量によって、なんとか秀吉の怒りも収まり、聚楽第落首事件は収束する。
豊臣家に捨(鶴松)が誕生。この捨(鶴松)の誕生によって、多くの運命の歯車が狂うのである・・・。
おこうと源三郎信幸
源三郎信幸(大泉洋)は、おこう(長野里美)を離縁した。本多平八郎忠勝(藤岡弘、)の娘・稲(吉田羊)が徳川家康(内野聖陽)の養女として真田家に輿入れするのだ。
おこう(長野里美)も武家の娘らしく離縁の理由を聞いて、その場は納得したようだった。
しかし、おこう(長野里美)は真田家の侍女になった。源三郎信幸(大泉洋)の近くを離れたくなかったのであろう。いや~よかった。
心なしか、おこう(長野里美)は病弱ではなくなり健康を取り戻しているように見える。
そして源三郎信幸(大泉洋)に廊下で会うシーンの侍女姿の「おこう(長野里美)」は可愛らしく綺麗だった!!
そこには脚本家・三谷幸喜氏から「もしも元気のない芸者がいたら」というコントを参考にしてみてくださいと言われた「おこう」の姿はなかった・・・。
後陽成天皇の聚楽第行幸
天皇の行幸とは、後陽成天皇の聚楽第行幸である。
並びが徳川家康(内野聖陽)・豊臣秀長(千葉哲也)・豊臣秀次(新納慎也)の順であった。織田信雄がいないのは、制作側の意図だろう。
史実では忠誠を誓う署判の序列は、徳川家康(権大納言)、織田信雄(内大臣)、秀長(権大納言)、秀次、宇喜多秀家、前田利家の順で署名された。
そして誓紙の宛先は、秀俊(のちの小早川秀秋)である。この時期、秀吉は秀次ではなく秀俊を後継者と考えていたのだろう。
聚楽第落首事件
第20話「前兆」で大きく取り上げられた聚楽第落首事件。聚楽第落書き事件とも言われる。
史実では、本願寺は尾藤道休と願得寺顕悟(けんご)を自害させ、増田長盛と石田三成に首を差し出している。
ここで詳細は書かないので、よろしければ聚楽第落首事件の記事を参考にしてほしい。
大河ドラマ「真田丸」第20話「前兆」レビュー
ドラマの中の昌幸パパ(草刈正雄)は、ちょいちょい調子が良いシーンがある。稲(吉田羊)との縁組は、源三郎信幸(大泉洋)の願いだということになっている。
いつもの源三郎信幸(大泉洋)なら「父上、それは~」とツッコミそうだが、今回は徳川との縁組なので、いつになく真面目であり覚悟が伝わる源三郎信幸(大泉洋)であった。
お調子者の昌幸パパ(草刈正雄)の一面も「昌幸パッパ」の人気の要因なのだ!
稲(吉田羊)の輿入れで、供に変装した本多平八郎忠勝(藤岡弘、)が肩を震わせ泣いていた。泣いているので悲しいのだろうが、なぜかお茶目に映る。
変装に気づいているが昌幸パパ(草刈正雄)は、わざと声をかけない。そこには二人の優しいパパがいた(笑)。
笑ったところで、平野長泰(近藤芳正)のスルメが大きくなったことにビックリし爆笑した。定番のアイテムがパワーアップされている。恐るべし平野長泰(笑)。
大谷吉継(片岡愛之助)についても書いておく。ドラマでは触れられていないが、大谷吉継は九州征伐で、秀吉に諫言して謹慎処分になっている。
ドラマでも大谷吉継(片岡愛之助)が秀吉に会いに行こうとするところを石田三成(山本耕史)が制止してます。
九州征伐の謹慎ですが、三成は神屋宗湛から茶の名器を借り鑑賞させている。三成は豊臣秀長に謹慎解除のとりなしを頼み、結果的には謹慎が解かれている。
三成と形部の関係性と、大谷刑部にも血気盛んなところがあるという逸話である。
豊臣家の母・北政所
今までの秀吉観が変わるセリフがあったので紹介する。
きり(長澤まさみ)の「殿下は、お変わりになった」と皆が言っているというセリフに対しての寧(鈴木京香)の言葉。
寧(鈴木京香)「昔から怖い人でした。明るく振る舞ってはいるけど、実は、そりゃ冷たいおひと」
寧(鈴木京香)「信長公より、ずっと怖いおひと。そうでなきゃ天下など取れません」
正室・北政所(鈴木京香)の言葉だけに重いし、真実味が増す。
司馬遼太郎の「秀吉は人を殺さない」の影響などにより、秀吉というと人懐っこくて明るいイメージで語られることが多かった。
脚本家・三谷幸喜氏は、そこにメスを入れたのだろう。秀吉は途中から変わるのではなく、最初から冷たくて怖い人物にした。
非常に斬新な秀吉観であり、大きく納得してしまった!
秀吉に諫言する石田治部少輔三成
門番17名が処刑された夜、三成(山本耕史)は「大一大万大吉」の前で一人酒を飲んでいる。やるせない気持ちが伝わった。
「大一大万大吉」とは
「大(天下)のもとで、一(一人)が万人のために、大万(万民)が一人のために命を注げば、すべての人間の人生は吉となり、太平の世が訪れる」
という意味である。
「大一大万大吉」を前にしてというのが感慨深い。
なんか「新選組」で、局中法度により山南敬助を切腹させてしまった土方歳三を思い出してしまった・・・。
そして三成(山本耕史)は秀吉(小日向文世)に換言する。
秀吉(小日向文世)「血迷うたか佐吉」
三成(山本耕史)「ご立腹は、ごもっともなれど。これではあまりにも度が過ぎまする」
秀吉(小日向文世)「自分の言うてることがわかってるのか?」
三成(山本耕史)「佐吉は正気でございます。乱心してるのは殿下の方」
秀吉(小日向文世)「石田治部少、切腹を申し付け・・・」
と秀吉(小日向文世)が言いかけた時、寧(鈴木京香)が間に入った。寧(鈴木京香)の裁量により三成(山本耕史)は救われた。
秀吉に諫言する三成も斬新だ。すべてを背負う覚悟が、山本三成にはあるのが伝わる。
治部殿、カッコイイ!!
宇喜多秀家に高橋和也
宇喜多秀家役に高橋和也が出演することが決定した。
高橋和也といえば、元男闘呼組である。元男闘呼組の岡本健一が毛利勝永役に決定してるので、非常に楽しみデスね!
ほか新キャストも決定したので紹介する。
- 大野治長(おおのはるなが):今井朋彦
- 長宗我部盛親(ちょうそかべもりちか):阿南健治
- 明石全登(あかしてるずみ):小林顕作
そして源次郎信繁(堺雅人)の3人目の妻に岸井ゆきが決定。
3人目の妻とは隆清院だろう。豊臣秀次の娘です。
「真田丸」第20話「前兆」視聴率
堺雅人主演の大河ドラマ「真田丸」第20話「前兆」が2016年5年22日放映された。平均視聴率は18.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
前回放送より1.7%の上昇です!
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まとめ
第20話「前兆」では、やはり山本耕史演じる治部殿ではないだろうか。すっかり治部殿に惹きこまれてしまった。
ありえないことだが、管理人は関ヶ原の戦いでは西軍が勝って欲しいと思っている。そう思っているのは管理人だけではないはずだ。
治部殿の最期は、きっと涙が止まらないだろう・・・。
それでは感謝の気持ちでしめます。いつもありがとうございます・・・。by aki(@aoplanning_com)
お読みくださってありがとうございました。それでは。