第14話「大坂」以来、真田家ターンが少なくなった。しょうがないけど、コレはコレで面白い。源次郎信繁は秀吉の馬廻衆・黄母衣衆になった。豊臣家は九州征伐が控えており、徳川家康は真田討伐を開始しようとしている。のちに大和大納言と呼ばれる羽柴秀長について書いてみた。豊臣家ターンになってバタバタとした印象を受けるのだが・・・。
こんにちは、こんばんは、はじめまして、毎度です(笑)。aoplanning.comの管理人aki(@aoplanning_com)です。
「表裏」というタイトルは真田昌幸を評した「表裏比興の者」(ひょうりひきょうのもの)だと思っていたが・・・。
歴史好きの管理人が大河ドラマ「真田丸」レビューを好き勝手に記事投稿します。
それではいってみよう!
目次
大河ドラマ「真田丸」第16話「表裏」あらすじ
真田源次郎信繁を残し上杉景勝は越後へ帰った。馬廻衆の立花権三が井戸に落ちて死んだため、源次郎信繁が秀吉の馬廻衆・黄母衣衆になった。
ちょうど九州征伐前なのだろう。秀吉は正室・寧に自身は九州に行かないことを説明。臣従したばかりの毛利・長宗我部らに戦わせ、総大将は羽柴秀長だ。
大友・龍造寺・秋月・阿蘇・相良・島津から人質が来るので、面倒見を正室・寧に頼んでいる。利休から買った帯を渡し機嫌をとっている。「ひとたらし」と言われた秀吉を上手く描写している。
大坂にも徳川家が真田家を責める知らせは届いている。秀吉が景勝に真田家へ味方することを禁じたことを聞かされた源次郎信繁は心配になり、石田三成に真相を聞く。
三成は徳川と真田は戦にならないといい、秀吉が徳川家に貸しを作りたいので、タイミングを見て介入することを源次郎に返答している。
三成は「もはや戦で事を決する世は終わった」とキッパリ源次郎信繁に言っている。
秀吉は諸大名に勝手に戦をすることを禁じている。徳川家康が秀吉に真田家と戦う許しを待っている間、真田家でも対応策を検討する。
真田家では頼みにしていた上杉からの援軍が来ないことを知り、背後に秀吉がいることもわかった。
真田昌幸は「どうすればいい?」と途方に暮れる。源三郎信幸は大坂の源次郎信繁に期待するのだが・・・。
大坂では片桐且元が源次郎信繁に浜松へ使者で行くことを打ち明ける。且元が到着したら徳川家が真田討伐を開始することを聞かされた。
源次郎信繁も途方に暮れる。城中を走り回り秀吉、三成らを探しまわる。そんな時茶々と会う。
これが何を意味するのか。茶々から秀吉の仲裁を頼んでもらうのだろうか・・・。第16話「表裏」はここで終わる。
賤ヶ岳の七本槍・平野長泰
片桐且元(小林隆)に源次郎信繁(堺雅人)は馬廻衆の控えの間に連れて行かれた。そこで平野長泰に会う。
演じているのは俳優・近藤芳正。ユニークな役が多い印象の俳優だ。
平野長泰という人物、賤ヶ岳の七本槍の一人だ。そして唯一大名になっていない人物でもある。
知行は大和国十市郡田原本近隣七ヶ村に五千石。豊臣姓を許され、官位は従五位下・遠江守。
子孫は九代続き、幕末まで生き残る。明治新政府の高直しにより大名・田原本藩になっている。
ドラマでは馬廻衆筆頭。
平野長泰(近藤芳正)は、ちょっと面白い役回りなので注目したい。控えの間ではスルメを食べなからくつろいでいる(笑)。
千利休と石田三成
石田三成(山本耕史)が千利休(桂文枝)を見る目が気になる。
三成(山本耕史)と大谷吉継(片岡愛之助)が堺について話すシーンがある。
堺を掌握するには利休(桂文枝)が壁になる。利休は堺の商人でもあり、堺の実力者だ。秀吉の側近でもある。
三成(山本耕史)は「利休を引きづりおろす」とまで言っている。
これからの利休と三成のことを暗示しているのだろうか・・・。
すぐのち三成(山本耕史)は堺奉行になり、吉継(片岡愛之助)は三成を支えている。
清正井戸
茶々(竹内結子)に気に入られた馬廻衆・立花権三(吉田ボイス)は井戸に落ちて死んだ。落ちたというより加藤清正(新井浩文)に落とされた。
茶々(竹内結子)を気に入っていた秀吉(小日向文世)のため加藤清正(新井浩文)が殺したという設定だ。
本編で清正(新井浩文)の裏の顔を見せておいて真田丸紀行では加藤清正の逸話を紹介した。これもタイトルの「表裏」の一環なんだろうか・・・。
清正と井戸といえば明治神宮の「清正井(きよまさのいど)」。
近年パワースポットとして有名になり、待ち受け画面にすれば幸運が訪れると話題になった。
大和宰相・羽柴秀長
源次郎信繁(堺雅人)は立花権三(吉田ボイス)が落ちた井戸を見ていた。そこで加藤清正(新井浩文)に会い、二人でもみあいになる。
二人のもみあいを羽柴秀長(千葉哲也)が止める。
秀長(千葉哲也)「虎!」
清正(新井浩文)「小一郎様・・・」
源次郎信繁(堺雅人)「大和宰相様」
呼び方がきちんとしている。素晴らしい!時代考証の先生たちと、脚本家・制作スタッフらのこだわりが見える。
「大和宰相」。この時の羽柴秀長の官職は参議だ。参議は複数人数いるので「土地名+宰相」と呼ばれる。
のち秀長は従二位・権大納言になると「大和大納言」と呼ばれた。こちらのほうが有名だろうか・・・。
秀長(千葉哲也)は源次郎信繁(堺雅人)に
「誰もが身の丈から外れた地位と暮らしの中で溺れかけている。それが今の大坂城だ」
といっている。
このセリフは興味深い!豊臣政権の危うさを端的に表していて、これからを暗示している。
第16話「表裏」で、羽柴秀長(千葉哲也)は癒しになっている。
1996年放送「秀吉」での羽柴秀長役
1996年放送「秀吉」で羽柴秀長を演じたのは高嶋政伸。
そう「真田丸」では北条氏政を演じていて、「怪優」なんて言われてます(笑)。
感慨深いですね~。
機会があれば「秀吉」での羽柴秀長を見てみてください。
稲姫登場
本多平八郎忠勝の娘・稲が初登場。演じるのは女優・吉田羊。ピッタリですね~。
忠勝(藤岡弘、)が娘・稲(吉田羊)にはデレデレです。忠勝(藤岡弘、)可愛らしいです(笑)。
忠勝の娘は稲ですが、小松姫、小松殿とも呼ばれます。稲という名前は幼名です。
徳川家ターンは今までのところホノボノしてますが、どこでスイッチが入るんでしょうか?今後も要注目です!
大河ドラマ「真田丸」第16話「表裏」レビュー
最初にタイトル「表裏」を考える。「表裏比興の者」(ひょうりひきょうのもの)と評された真田昌幸(草刈正雄)だけを言ってない。
登場する人物ほとんどを指している。秀吉・家康・清正・茶々・・・。一番わかり易いのが秀吉だろう。
大蔵卿局(峯村リエ)が茶々のことを「あの方は、悲しむのをやめたのです」と言ってるのが印象的だった。
小谷城落城・賤ヶ岳の戦いで父母を亡くしたからだろう。普段は明るく見える茶々にもそのようなことがあることを言いたいのだろう。
「表裏」というタイトルは単純に「表裏比興の者」(ひょうりひきょうのもの)だけではなかった。
源次郎信繁(堺雅人)は秀吉の馬廻衆になった。黄母衣衆だ。秀吉には黄母衣衆・赤母衣衆がいた。
ちなみに織田信長には赤母衣衆・黒母衣衆がいた。秀吉が信長を参考にしたのだろう。
それから第16話「表裏」で源次郎信繁(堺雅人)は、なるべく茶々(竹内結子)を避けて、関わらないようにしている。
平野長泰(近藤芳正)から殺された馬廻衆・立花権三(吉田ボイス)は「三人目だ」と裏の話を聞かされたからだ。
避けていたが源次郎信繁(堺雅人)は、茶々(竹内結子)に気に入られてしまった。
これからどうなるのだろうか・・・。
最後に桐紋について書く。
ドラマの襖などに五七桐の桐紋がある。
その中に太閤桐も見えるのだが、管理人の見間違えだろうか?
次回予告で松殿が・・・。
予告で源次郎信繁(堺雅人)の姉・松殿(木村佳乃)が出てきた。
ということは小山田茂誠(高木渉)の再登場も・・・。待ってたよ~(笑)。
ちなみに源次郎信繁の姉は本能寺の変から二年後、真田家に戻ってきたと言われている。
小山田茂誠も小田原征伐の前後に真田家の家臣になったと言われている。
「真田丸」第16話「表裏」視聴率
堺雅人主演の大河ドラマ「真田丸」第16話「表裏」が2016年4年24日放映された。平均視聴率は16.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
10週ぶりに18%台を突破したと思ったら、また下降しました。
BSは5.2%で好調なようです!
関連記事
関連記事リンクをまとめてみました。よろしかったらご利用ください。
まとめ
羽柴秀長が豊臣政権の危うさをしゃべることに意味があり、重みがある!
秀長という人、人柄の良さが伝えられており、ドラマでもそのように描かれるせいか、管理人も裏のイメージがありません。
裏の顔があったにせよ、それを凌駕するくらい人柄の良い徳のある人物だったんじゃないかと思ってます!
表裏というタイトルどおりならば、九州征伐あたりから秀吉の裏の顔が見え始める。
豊臣秀長・千利休の死後、豊臣政権は坂を落ち始める。小田原征伐の約一年後だ。
秀長が、もう少し生きていた豊臣政権はどうなっていたんでしょうか・・・。
それでは感謝の気持ちでしめます。いつもありがとうございます・・・。by aki(@aoplanning_com)
お読みくださってありがとうございました。それでは。