「真田丸」第17話「再会」感想。旭姫と秀吉に臣従する徳川家康

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紆余曲折ありながら真田討伐は中止された。豊臣家からしたら予定通りである。真田家は駒に使われた。所領の大きさから考えて仕方がないだろう。秀吉は妹・旭姫を徳川家康の正室にし、母・大政所までも人質として送り込んだ。さすがの家康も上洛を決意。陣羽織を所望する有名な秀吉への臣従。果たして真田家の取るべき道は・・・。

こんにちは、こんばんは、はじめまして、毎度です(笑)。aoplanning.comの管理人aki(@aoplanning_com)です。

真田丸のタイトルは考えさせられるものばかりだが、タイトル「再会」とは・・・。

歴史好きの管理人が大河ドラマ「真田丸」レビューを好き勝手に記事投稿します。

それではいってみよう!

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大河ドラマ「真田丸」第17話「再会」あらすじ

秀吉は徳川家の真田討伐を認めて、片桐且元を使者として浜松へ派遣した。この真田討伐には裏がある。頃合いをみて秀吉が介入するのだ。且元が読み上げている書状では、真田昌幸を「表裏比興の者」(ひょうりひきょうのもの)との言葉がちゃんとある。

且元が浜松に到着してしばらくすると、大坂より真田討伐中止の命令が徳川家にくだる。昌幸は秀吉が「真田を認めた」と思い込み喜んだ。真田の値打ちを上げるために上洛しない昌幸。源三郎信幸は、ことあるごとに上洛をすすめるのだが・・・。

一方の徳川家康も上洛しない。妹・旭姫を正室(継室)に送り込んでも家康が上洛しないので、秀吉は母・大政所を人質として送り込むことを決断する。

大政所の人質の件を聞きつけた加藤清正・福島正則は石田三成を責める。三成をかばう大谷吉継。この辺の人間関係を上手く描写している。

大政所と旭姫は三河・岡崎城で再会した。大政所を本人と確認した家康は上洛を決意する。

出雲阿国一行の中に姉・松と似た女性を見つけつる源次郎信繁。本人に確認するが別人だと言われてしまう・・・。

秀吉は家康との仲立ちを源次郎信繁に頼む。面会する前夜に家康に会っておくというのだ。秀吉は家康に臣従するための芝居を頼みこむ。

翌日、家康は関白・豊臣秀吉に臣従を誓った。

この時点で真田家は上洛していない。真田家の行く末を心配する源三郎信幸の手紙を読んでる体のナレーションで第17話「再会」は終わる。

どうなる真田家・・・。

真田信繁の姉・村松殿

第五話「窮地」で琵琶湖に身を投げた源次郎信繁(堺雅人)の姉・松(木村佳乃)が再登場。出雲阿国(シルビアグラブ)一行にいるという設定だ。

藤の髪飾りをしているからか名前は「藤」。記憶喪失になっているが、源次郎信繁(堺雅人)は何も知らない。

きり(長澤まさみ)と源次郎信繁(堺雅人)は、出雲阿国(シルビアグラブ)に丹田呼吸を教わる。

史実での村松殿は本能寺の変の二年後に真田家に戻っている。

松(木村佳乃)が再登場ということは茂誠殿(高木渉)も再登場するのだろうか?

真田丸の「カールおじさん」の再登場を願う(笑)。

大河ドラマ「真田丸」第五話「窮地」レビュー
大河ドラマ「真田丸」第五話「窮地」レビュー記事です。本能寺の変で織田信長は死んだ。大きな後ろ盾を失った真田家は、またもや窮地に立つ。一方、徳川家康も窮地に立っていた。家康は、岡崎城へ帰還する方法を模索し、「伊賀越え」を決意する。人質となっていた信繁の姉・松を救い出すべく、信繁は安土からの脱出を試みるのだが。。
真田昌幸の長女、真田信繁(幸村)の姉、小山田茂誠の正室・村松殿
「真田丸」では松という名で女優・木村佳乃が演じてます。正式には、真田昌幸の長女、真田信繁(幸村)の姉、小山田茂誠の正室・村松殿である。子に小山田之知がいる。武田家滅亡後、真田家が織田信長に臣従した際、安土に真田昌幸は娘を人質として送っている。それが村松殿であった可能性がある。「真田丸」と同じですね。
小山田茂誠殿、松殿、真田家にカムバック!室賀ロスで寂しい
真田丸で愛すべき室賀正武(西村雅彦)が逝った。室賀ロスのようにポッカリ穴が空いてしまったようだ。昌幸(草刈正雄)・源次郎信繁(堺雅人)を中心とするならば真田丸の魅力は、そのまわりのキャラクターの個性であると思っている。小山田茂誠殿(高木渉)・松殿(木村佳乃)再登場のタイミングは、そろそろかと思っているのだが・・・。
真田信繁(幸村)が最後の手紙を送った義兄・小山田茂誠とは?
小山田茂誠は真田信幸(信之)、真田信繁(幸村)の義兄になります。真田信繁(幸村)の最後の手紙が小山田茂誠に宛てた手紙になります。正室は真田昌幸の長女で、信幸(信之)、信繁(幸村)の姉・村松殿。小山田信茂刑死後、いったんは北条氏政に仕えるが、その後真田昌幸、信幸(信之)に仕える。そして真田松代藩の次席家老を代々つとめる。

駿河御前と呼ばれた徳川家康の正室(継室)・旭姫

秀吉(小日向文世)の妹・旭姫が初登場。演じてるのは清水ミチコ。

すでに徳川家康(内野聖陽)の正室(継室)になっているという設定だ。

旭姫(朝日姫)は秀吉の異父妹で、家康の正室にするために夫と離縁させられた悲劇の人物である。

駿河御前・南明院とも呼ばれている。

ドラマの中の旭姫(清水ミチコ)は仏頂面であり無表情だ。ネットでも「顔芸」として話題にっている。その顔を見て笑ってしまった。

仏頂面の旭姫(清水ミチコ)だが、笑うときは笑ってるらしい(笑)。

朝日姫(旭姫)。兄・豊臣秀吉に夫と離縁させられ徳川家康の正室(継室)に
朝日姫(旭姫)は天下人・豊臣秀吉の異父妹になる。兄が天下人でなかったら違う人生もあっただろう。そう思うと可哀想な人生だ・・・。朝日姫の夫については詳細はわかっていない。とにかく最初の夫は佐治日向守と名乗った。もとは農民であるが、秀吉により武士となる。徳川家康を懐柔するため、夫と離縁させられ家康の正室(継室)に。
大政所(仲・なか)。秀吉、秀長、朝日姫の母。「秀吉」では市原悦子
大政所(仲・なか)。子には豊臣秀吉、秀長、日秀、朝日姫(旭姫・駿河御前)。秀吉が関白になったことにより従一位を賜っている。法名は天瑞院春岩。秀吉が天下人になったため、途中から人生が劇的に変わった人物である。僅かな期間であるが年老いてから、息子・秀吉のため徳川家康の人質になっている。死後に後陽成天皇から准三后を追号。

おこうと源三郎信幸

こう(長野里美)が源三郎信幸(大泉洋)に甘えるシーンはよかったな~。こういう描写は初めてじゃないかな~。

「おこう」というか清音院殿は、この時点で両親はなく真田家の家督相続をした昌幸の嫡男・源三郎信幸の妻だ。

つまり頼れるのは夫・源三郎信幸しかいない。そんな心情を表したシーンであった。

たまには、こういう「おこう」の演出もいいと思う。

清音院殿、真田信幸(信之)の正室で信吉を産む。真田丸では「こう」
真田丸では「こう」という名前で、女優・長野里美が演じている清音院殿。清音院という名前は戒名からである。真田信幸(信之)の正室で長男・信吉を産みます。父は真田信綱。母は於北殿(高梨政頼の娘または妹)。のちに信吉は沼田城主になっている。大河ドラマ・真田丸での「おこう」は病弱ではあるが、魅力的なキャラクターになっています。
真田信幸(信之)と本多平八郎忠勝の娘、正室小松姫
弟真田信繁(幸村)と違って地味な印象がある真田信幸(信之)。しかし関ヶ原の戦い、大坂の陣を乗り越え真田家を残すのは真田信幸(信之)である。そして信幸(信之)の真田家は幕末まで残り、明治維新をむかえる。その血筋は現在まで残る。信幸(信之)の正室は本多平八郎忠勝の娘、小松姫である。この二人に焦点をあてて記事投稿をします。

石田三成の源次郎信繁評

「真田丸」第17話「再会」感想。旭姫と秀吉に臣従する徳川家康,画像01

秀吉(小日向文世)と家康(内野聖陽)の極秘面会から帰った石田三成(山本耕史)は源次郎信繁(堺雅人)に言っている。

三成(山本耕史)「もっと物事の裏を読め。素直なだけでは生きてゆけぬ」

と源次郎信繁(堺雅人)にアドバイスしておいて、

三成(山本耕史)「それにしても不思議な男よ。お主のような薄っぺらい小僧が」

三成(山本耕史)「上杉に気に入られ、徳川に取り入り、殿下の心をあっという間に掴んでしまった」

三成(山本耕史)「何者なのだお主は?」

源次郎信繁(堺雅人)「真田昌幸の次男坊です」

とキッパリ。

この一連のやりとり。三成(山本耕史)ほどの男ならわかってるはずだ。自分にないものを源次郎信繁(堺雅人)がもっていることを。

三成(山本耕史)は源次郎信繁(堺雅人)を妬み、軽く嫉妬したのだろう。良いシーンだった。

山本耕史が何度も土方歳三に見えてしまうが、やっぱり石田三成にピッタリだと思う。

石田三成。三献茶から佐和山城主、五奉行の一人~関ヶ原の戦い
石田三成は秀吉が天下人になると秀吉の子飼いから次第に台頭する。確かに三成は槍働きの武将ではない。忍城水攻めの失敗から戦下手のイメージもある。秀吉の子飼いでも福島正則などとは正反対の武将だ。歴史とは勝者が都合よく伝えたものがほとんどである。三成の研究が進むことを望む。でもなんだろう石田三成のことを思うと切なくなる・・・。
真田丸、真田信繁(幸村)と六文銭
2016年1月10日から放映される大河ドラマ「真田丸」を見るにあったて、真田信繁(幸村)を調べてみた。近年ゲームキャラクターとしての真田幸村は凄まじい人気です。「真田十勇士」などの人気も手伝ってキャラクターが実際の真田幸村を超越してるように思われます。こんなこというと夢を壊すようですが。。

とよとみのひでよし

秀吉(小日向文世)が皆の前で家康(内野聖陽)に面会するシーンでは「関白とよとみのひでよし」と高らかに名乗っている。

正式には豊臣秀吉は「とよとみひでよし」ではなく「とよとみのひでよし」だ。この辺りのこだわりがグッド!

前夜、秀吉(小日向文世)が家康(内野聖陽)を訪問する話は史実ですが、源次郎信繁が二人の仲を取り持つのはドラマの脚色です。

諸侯たちの前で家康は秀吉の陣羽織を所望して、秀吉に臣従を誓っている。これも史実です。

管理人は「とよとみのひでよし」にぐっときて、「陣羽織」にやられてしまった!

「源平藤橘」に次ぐ氏(うじ)「豊臣」を賜る秀吉。氏姓は豊臣朝臣
大河ドラマ「真田丸」第14話「大坂」の予告で秀吉演じる小日向文世が「とよとみのひでよし」と高らかに名乗っている。なるほどと思い「豊臣氏」について記事投稿します。豊臣氏は摂関家になった。藤原良房以来700年にわたって継続されてきた藤原氏の摂政関白が中断。秀吉は豊氏長者・藤氏長者でもあり武家関白制を目指すこととなった。

大河ドラマ「真田丸」第17話「再会」レビュー

「再会」というタイトルを考えると「源次郎信繁と姉・松」「大政所と旭姫」「秀吉と家康」の再会らがあるだろうか。

単純に「源次郎信繁と姉・松」の再会だけでないのが真田丸というか三谷幸喜らしい。

出雲阿国をシルビア・グラブが演じているが、夫は俳優・高嶋政宏。

真田丸に北条氏政として出演している俳優・高嶋政伸の義姉になる。

豊臣秀吉は関白を頂点とした武家官位制・武家関白制で政権樹立を目指した。朝廷の権威を背景に政権を運営した。

家臣や臣従した大名に気前よく羽柴・豊臣の姓、桐紋、官位を与えた。

本来、官位は公家のものであったが、秀吉は公家をなるべく遠ざけた。

秀吉が亡くなった時、大臣の官職には内大臣・徳川家康しか居ない状態であった。

それは秀頼を関白にする伏線であったのだが・・・。

羽柴秀吉、関白相論に介入して関白宣下。武家関白制をめざす
羽柴(豊臣)秀吉は武家関白制を目指します。征夷大将軍就任を断った説もありますが定かではありません。秀吉の登場により朝廷は混乱。五摂家による関白の持ち回りの崩壊、気前よく官位を与えたことにより官位が不足。秀頼誕生により秀次事件。秀吉死後、関白不在、大臣は徳川家康だけでした。秀吉が秀頼のために空位にしていたのです・・・。
徳川家康は関ヶ原の戦い後、征夷大将軍までなぜ三年かかったのか?
徳川家康は関ヶ原の戦い後、征夷大将軍までなぜ三年かかったのか?について考えてみます。結論から言うと「源氏長者」が必要だったからです。豊臣秀吉のように関白として天下人になるのか、源頼朝のように征夷大将軍として幕府を開くのか、どちらにしても「源氏長者」は必須だったのではないかと思ってます。

「真田丸」第17話「再会」視聴率

堺雅人主演の大河ドラマ「真田丸」第17話「再会」が2016年5年1日放映された。平均視聴率は17.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

まずまず視聴率をキープしたといった感じでしょうか。

「早丸」と呼ばれるBSは5.1%で好調なようです!

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まとめ

第17話「再会」時点の秀吉は、九州平定の前であり、天下統一を果たしていない。

豊臣政権も着々と足場を固めている段階である。

秀吉を海の物とも山の物ともつかない人物だと思っていたのは真田昌幸だけではない。

最後の抵抗は、小田原の後北条氏になるのだが・・・。それは少し先の話。

第18話のタイトルは「上洛」だ。いよいよ昌幸が上洛する。真田家はどうなるのだろうか・・・。

それでは感謝の気持ちでしめます。いつもありがとうございます・・・。by aki(@aoplanning_com)

お読みくださってありがとうございました。それでは。

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